秋田市の成人式は穏やかな1月とは思えない、晴れの日でした。
多くの方が集まる晴れの日。娘の姿もそこにありました。
普段は離れて暮らす…娘。自立して2年が過ぎました。
日々の生活に追われて、立ち止まる余裕もなかった月日の様にも思います。
思い返せばいつも、必死でした。
全てが初めての経験で、出産もちょうど雪の多い2月。破水したように感じ、大仙から日赤に向かったのですが…大雪の影響で到着するまで2時間半。でも、破水はしておらず帰るにも遅い時間でしたので…そのまま一泊して翌日帰ることとなりました。
病室に上がり、違和感と張りを感じ看護婦さんへ。入院してから2時間後の出来事でした。。
モニターをつけた看護婦さんが慌て始め…緊急帝王切開となりました。
なんと胎盤早期剥離が発生していたのでした。大量出血を引き起こしたり、胎盤が剥がれ酸素がいかなくなることで…命の危険があったのです。
恐らく大雪のままで、自宅で発生していたのなら…そう考えると今でもゾッとします。
日付が変わりそうな深夜だったのに…麻酔医、産科医、小児科医師が偶然待機していたそうです。病棟の婦長さんにも、奇跡的だねと言われた言葉は今でも忘れられないです。
その日から…まもなく20年。
幼い子独特のワガママや癇癪が強いだけ…と思っていた日々の大変さは、発達障害と診断。
必死に自閉症の勉強をし、育児に向き合った日々でした。
こだわりが強く、自我が芽生えた頃…第2子の出産。
無事に産まれた次女でしたが…先天的に内蔵の位置に問題があったことが判明…生後1ヶ月で手術となりました。
本当に当時はパニックでした。
目の前のことをこなすこと…生きることに必死でした。
必死になりながら、私自身うつ病を発症…治療しながら、下の子の独特なこだわりを案じて受診しましたら、上の子同様…自閉症と診断されました。
障害と向き合う、手探りの毎日でした。
過ぎ去った日を考えると…今、どれだけ平和なのかを実感します。
一人で娘達を育てた経験は、本当の意味での強さと自信に変わりました。
二人の娘のおかげで、私は凛としていられます。看護師として、ガラス彫刻作家として…2つの仕事を持ち、自分らしく居られるのも娘達のおかげです。
趣味で…しかも独学で始めたガラス彫刻。今では私を支える大きな軸になりました。
そして成人式を迎えた娘へ…贈るガラス彫刻は、凛として前を向き歩いてゆけるようにと…願いを込めて制作致しました。
さり気ないインテリアとしても飾れる、成人式のガラス彫刻出来上がりました。