2018年も間もなく終わろうとしております。
1年間多くの方に支えられ、たくさんのことを感じ考えさせられ年でもありました。
人との繋がりに救われ、心動かされ…表現者でありたいと切実に願い、ガラスに向きあってきました。
プライベートでは…入院した娘の代わりに、由利高原鉄道さんにカカシを届けたり…そんな娘も1月には退院予定となりました。
治療中長く感じた入院も、やっとゴールが見えてきました。
実は1月の個展会場の傍らで…娘の作品展示を予定しております。
【うみがめの あしあと】
叶芽という名の『な』を抜いて『かめ』と呼ばれていた時があります。嬉しい時、悲しい時色々な気持ちをそのまま作品にした『かめ』だからこそ表現出来た抽象画『心シリーズ』となります。
実は娘…2歳の時自閉症と診断されております。小学校高学年から症状の悪化が著しく、学校にも行けない時期が長くありました。
中学に進級した後も…高校生となった今も…おそらくまともに通えている日の方が数える程かと思います。
中学で養護学校に進学したことで、出会った友達に救われる一方で、また別の友達に傷つき躓いて…。
唯一の救いは表現する事でした。
きっかけは学校で応募したパラリンアートのサッカーコンテストでの受賞でした。
入選したことでパラリンアート登録作家となり、2018年エックスワン美がテーマのコンペで『虹のばら』優秀賞受賞
CYBERDYNE「人とロボットの未来」を描くデザインコンペ
思春期の娘『かめ』の心の葛藤はまさに時には破壊的で、その衝動が自分に向いて苦しむ…ながい長い、抜けられない闇と共にありました。自分の思いを伝えるのが苦手で、時には言葉にできない想いを表現し続けてきました。
そんな彼女が自らお披露目をしたい。誰かに見てもらいたい!という願いを叶えるため、今回個展会場に飾らせて頂ける運びとなりました。生きるエネルギーに満ちた『うみがめの あしあと』一緒にご覧いただけたら嬉しく思います。