川連漆器_蒔絵伝統工芸士【佐完漆器】の佐藤渉さんとお会いしました。
初めてお会いしたのは・・・5月頃だったと思います。
作品を拝見し、その繊細な美しさとガラスに描く蒔絵ということで心を動かされました。
そして今回の企画【ガラス彫刻と蒔絵のコラボ】が実現しました。
新しい時代に受け継ぎたい・・・伝統とカービングマインドという独自の彫り方で作り上げるガラス彫刻の新しい可能性。
早速・・・試作品をつくり佐藤さんに託しました。ガラスに施す蒔絵は色漆を密着させ、色むらをなくす目的で三度塗りをするそうで製作には1ヶ月ほど必要となります。
そして…完成したお品はこちらとなります。
まずは…耐熱マグカップ
オーダーから生まれた作品となります。
萩原さんという方へ贈りたいと、ご相談をお受けしまして飼い猫ちゃんと、萩の花にじゃれる猫ちゃんの姿をご提案させていただき、ガラス彫刻にいたしました。
底面に佐藤さんのアイディアで虹の中を歩く…猫ちゃんの肉球を蒔絵で施していただきました。
こちらからは私が見本としてオーダーいたしましたガラスとなります。カービングマインドという立体的に陰影をつけながら人の表情を作り上げた代表的な作品を3種類用意しました。
同じテーマで予算の異なる紫陽花と、最高級クリスタルガラスには牡丹の花を描いてもらいました。
こちらのモデルは、私の人生に大きく影響を与えてくださった方です。その方と過ごせた時間はほんの僅かな時間でありました。
人に感謝をすることの大切さと、いのちが有限だということを教えてくださいました。
この方に贈ったガラス彫刻が有りました。当時の私の技術では陰影すらつけられない精一杯の作品でしたが、その方がよく口にする言葉をガラスに刻みました。
印象的で今でも私の心に遺っています。
その言葉はいつしか…必ず訪れるその時、同じ様に言える様な人生を重ねたいと強く思いました。
その方に渡したガラスは…まもなく遺された家族さんの手元へ還りました。
私も【人に恵まれた人生でした】
そう笑って、その時を迎えたい。感謝の言葉を大切に生きたいと感じたと同時に
ガラスで何を誰に届けたいのか。
人生かけて…の挑戦は最後の瞬間をどう遺すのか。
ガラスで何を誰に届けたいのか。
これが私が提案する【カービングマインド】心を彫るという意味でつけた彫り方
【いのちの名前】という商品タイトルに繋がっています。
本当の意味でお客さんに、育ててもらってきました。
お客さんの声から商品化へと繋がりました。
家族にどんな言葉を、託したいのか…永遠のテーマでもあると思います。
ガラス彫刻の最終形態…のあり方を考えるきっかけはいつしか…世代から世代へ、受け継がれるガラス彫刻。
【カービングマインド】というGiftとなりました。
蒔絵に関しまして店舗で展示しております。ガラス彫刻もそうですが、実際に見ていただけると蒔絵の素晴らしさもより感じていただけることと思います
デザインに関しましてもすべてオーダーメイドで対応していただけます。
また、ガラス彫刻は施工せず蒔絵のみのご相談も窓口として対応しておりますので、ぜひご来店お待ちしております。