作家としての転機

2020〜2021年までの2年は、作家として葛藤の多いときでありました。そして2021.11月の最後の【競走馬】の制作から作品を作れない状況に陥っておりました。

しかし、時を重ね…過去作品が注目される事で、オーダーが重なりました。

まさにそんな中【志村けん大爆笑展】を通して、自分の過去作品に逢いに行っています。http://www.tensinohaoto.com/2021/11/20/post-2880/

作品がが着目されるであろう状況になることを、予測的に言う方がおりました。

その予測は半年位の時差を生みます。その間ご縁があり県北のイベントに参加させていただき、更にご縁が生まれて繋がった道の駅【こさか七滝】http://www.tensinohaoto.com/2021/07/03/post-2843/

そこから更に、展示している龍神の御影石がご縁を結んでくださいました。

こちらの過去作品を拝見くださった方からの、オーダーが重なりました。

お一人様のお客様から、競走馬と龍神のガラスのオーダーを頂戴致しました。

その競走馬こそ、私が2021年11月に仕上げたこちらの作品。

そして休止期間に入ってしまいました。

休止期間中の2021年12月13日に父親が亡くなり、そして私自身も体調を崩して行きました。

いっさい、食事が摂れなくなり…待ってもらっていたオーダーも完全にストップとなりました。

しかし、それは私が成長するために必要な時間。熟成期間だったと今なら、考えます。

そして先日。やっと仕上がったのがこちらの作品となります。

競走馬
龍神

そうなんです。

実は同じテーマで【競走馬】を作っていたのです。そして縁があり、2021年11月の作品は私の手元に残ることになりました。

作品は基本オーダーで製作する為、ほとんど画像しか残る事しかありません。

しかし、今回の作品はどうしても残さなければならない運命だったようです。

そしてこの作品こそ

【いざ、鎌倉】の意味を持つ作品になろうから大切に飾るように…と助言する方がいました。

【いざ鎌倉】とは一大事が起こり、とりあえず駆けつけるべき時。 また、全力を尽くして働くべき時。

鎌倉幕府の頃、大事件が起こると、諸国の武士が鎌倉に 馳 は せ参じたところからいうことばでもあります。この馬が、私にとって一大事が起きた時、駆けつけてくれる仲間が居るという証と思うようになりました。

そして2022年1月29日完成した馬は、同じテーマでありながら、穏やかな表情に仕上げることができました。

前作は私が足掻いていた時の作風。そして少し見えて来た未来が穏やかなものとして完成した作風と、認識しています。

作家は生き物です。常に自分の心が作品に映ります。

それはある意味【鏡】なのかもしれません。

なので、オーダーをセーブする事も、時には重要なのかもしれません。

それでも…ありがたいことに、待っててくださる方が居ることに、心より感謝とそして制作に入るときには全てを注ぐ想いで取り組んでおります。

次なるオーダーとして、御影石を3枚使って作る90センチの【龍神】の大作が控えております。

そして、さらに取り組みたい課題も生まれました。体調不良による状況は大きく変わりありませんが…人のご縁によって紡がれてゆく【未来】。

そんな未来は明るいと、私は信じています。






終活ガイドポータルサイト掲載

https://終活ガイド.com/expert/yumiko_shiratori

この度、終活ガイド公式のポータルサイトに

私のページとして掲載頂きました。終活について、簡単に私なりの言葉で必要性を伝えさせていただける機会を頂きましたこと、誠に感謝しております。

いつか必ず訪れる最期の日を、最高のゴールとして迎えたい。

ある意味野望のようですが、でもそれは正しい知識であったり、知ることで変わる未来があるのです。

だから私は、理想ではなく

命の現場に身を置いてきたからこそ、感じで来たお話をより分かりやすく、発信できないかと考えるようになりました。

それはいつしか、私の使命になりました。

ガラス彫刻作家として、個展で表現し続けた【いのちの名前】

その人が何を大切に、そしてどんな生き方をしていたのか…名前の文字を取り入れ表現するアート作品。

そしていつか終わりを迎え、その人の生きた証と還る場所であると墓石に戒名を刻む彫刻師となることは、

人が生まれ、そして還るまでの生涯に向き合う仕事でもあります。

元気な時は、その方の名前。

生き方をガラスに彫る事は、無機質なガラスに魂を宿す作業になります。

そして魂の宿るガラスは温もりに変化します。

一方、墓石に使われる御影石は厄災を避け、先祖様の生きる知恵を教えてくれる石でもあります。

その石に、刻むことは自分が居なくなったあと、後世にでも残る作品となります。

だから私は、表現者として作り続けるのです。

全ての作品は意味あるものとして、考えるからです。

私はできる精一杯のことをし、そしてその中で魂を燃やし情熱を注ぎたいのです。

私ができることは、限られています。

だからこそ、その分野を得意とする方と、一緒に成し遂げようとするのです。そうすることで1人では叶えられない未来が変わることを知っているからこそかもしれません。

私の望む最期とは、人に恵まれていたと感じ最高の人生だったと笑ってその時を迎えることです。

だからこそ、今をしっかり生きるのです。

後悔のないように、やりきるために

今があるという事を、私は終活ガイドとして導きたく思っております。